弧月独言

ここは私の深呼吸の場である。日々の雑感や好きな歴史のこと、旅に出れば紀行などを記したい。

2018-08-01から1ヶ月間の記事一覧

なおすけの平成古寺巡礼 洛東散策(二)

かつて六波羅のあたりは、京の葬送の地への入り口であった。京にはいくつかの葬送の地があったが、墓所として有名なところは北の蓮台野、西の化野、東の鳥辺野の三所である。六波羅は鳥辺野へ通じる入り口である。平安京が確立されてから、町外れのこの辺り…

青春譜〜応援合戦〜

今年、第百回という記念大会となった夏の甲子園。何度も繰り返し書いてきたが、私は甲子園の大ファンである。大会中、休みの日はほとんど一日中テレビの前を動かないし、仕事の日は休憩毎に試合経過を見て、帰宅すれば録画した全試合を観る。これほど入れ込…

Don't forget Nagasaki

長崎の街は美しい。多くの歌になり、文学や映画の舞台にもなった。晴れても、雨でもいい。夜景も見事である。山海が隣り合う街の景色は、刻一刻と表情が変わり、見飽きることはない。異国情緒漂うという響きがまことによく似合う。日本の港町はどこも同じよ…

八月六日夜

平成三十年八月六日夜。台風が接近する東京は、風が強い。日本の夏に欠かせぬ夏の甲子園が百回目を迎え、熱闘が始まった。明日は旧暦で立秋。十五年ぶりに地球に大接近中の火星が、東南の夜空にオレンジ色に輝いてまだよく見えている。 昭和二十年八月六日。…