弧月独言

ここは私の深呼吸の場である。日々の雑感や好きな歴史のこと、旅に出れば紀行などを記したい。

2019-01-01から1年間の記事一覧

皇位継承一スメラミコト一

天皇と云う尊称が慣わされたのはいつ頃ことだったのか。どうもはっきりしないらしい。学説も大きくは推古天皇以降とする説と、天智天皇から天武天皇にかけてとする説に二分されていると聞くが、天皇と呼ばれる以前には、大王と呼ばれていたことは間違いない…

青春譜〜チューニング〜

今でも時々、中高時代の夢を見る。吹奏楽部でクラリネットを吹いていた頃の夢である。もう二十五年以上も前で、初めて楽器を吹いてから三十年は経っているが、あの頃、吹奏楽に明け暮れた日々が、よほど脳裏に焼きついているのだろう。現役の頃より楽器を奏…

なおすけの平成古寺巡礼 江戸深川

広重の「名所江戸百景」が好きで、複製ではあるがすべて所蔵している。江戸の様子、江戸人の暮らしを垣間見るには、「江戸名所図会」とともに必須である。名所江戸百景のお気に入りの場面は数多あるが、中で一番美しいのが、「深川洲崎十万坪」である。この…

皇位継承一天孫降臨一

日本の歴史の中には、常に天皇の存在があった。神の国とは言わないが、国家の中心には天皇がおわし、時には親しく政を行い、時には精神的支柱、或いは文化的支柱とされた。明治以降は一世一元となり、まさしく天皇の代替わりが時代の節目となっている。明治…

青春譜〜新人演奏会〜

年が改まり吹奏楽部も、次のコンクールへ向けて始動する。前年暮れまでに三年生は引退し、部長以下仕切るのは二年生である。が、演奏はまだまだ心許ない。やはり三年生の力は絶大なるもので、三年生が抜けると急に乏しい演奏となる。中には二年生、一年生だ…

追悼・兼高かおるさん

兼高かおるさんが逝去された。生涯にわたり百五十箇国以上もの国々を訪ねられ、その距離は地球百八十周にも及ぶとか。その記録は昭和三十四年(1959)から平成二年(1990)まで、「兼高かおる世界の旅」でテレビ放送され、まだ海外旅行が盛んではなかった時…